プラズマ・マイスターへの道

研究者の子ども時代

No.001

青信号はゴーでない、赤信号は・・・・・ 更新日:2025.8.28

  • プラズマ生成・計測

  • 材料・合成

  • その他

  • 氏名(ニックネーム)

    寺嶋和夫

  • 所属

    東京大学 名誉教授

  • 学位

    工学博士

  • 生まれた年

    1959年

私自身も含め、周りの研究者、とりわけ大学の先生方の多くの皆さんは、以下のように、幼い頃から自然や科学に対して強い好奇心を持っていたようです

科学への興味の芽生え

  • 身の回りの不思議に目を輝かせていた: 小さな頃から、虹や雷といった自然現象、あるいはパソコンや携帯電話などの電化製品の仕組みなど、日常の中にある「なぜ?」に強い興味を持っていた。学校の図書館で科学に関する本を読みふけったり、親に質問攻めにしたりする子供時代を送っていたようです。私自身も教室の窓際で太陽の光を不思議そうに追っていました。
  • 実験や工作が好きだった: 理科の実験が大好きで、教科書に載っている実験だけでなく、自分で工夫して様々な実験を試していた。夏休みの自由研究では、身近な材料を使ってオリジナルの装置を作ったり、観察日記を詳しく記録したりしていた。
  • 科学館や博物館が好きだった: 科学館や博物館によく足を運び、展示されていた様々な科学技術に触れることで、さらに知的好奇心を刺激されていた。特に、宇宙やエネルギーに関する展示に心を奪われることが多かった。私も小学生時代の夏休みは、日頃過ごしていた西宮市(兵庫県)では無く、母方の実家がある名古屋市の祖父の家で夏休み期間を過ごすことが多く、その際によく連れられた名古屋市の科学館に行くのがたいへん楽しみでした。

探求心と挑戦

  • 疑問を深く掘り下げていた: 学校の授業で疑問に思ったことをそのままにせず、自分で調べたり先生に質問したりして、納得いくまで深く探求する姿勢を持っていた。
  • 難しい課題にも果敢に挑戦していた: 難しい科学の問題やパズルにも積極的に取り組み、試行錯誤しながら解決策を見つけ出すことに喜びを感じていた。
  • 失敗から学んでいた: 実験がうまくいかない場合や、予想と違う結果が出たりしても、それを失敗として終わらせるのではなく、幼いながらに原因を分析し、次に活かすことを学んでいた。

プラズマ研究への道のり

先生方のプラズマ研究に直接繋がるような具体的なエピソードは少ないかもしれませんが、以下のような間接的な経験が、将来プラズマ研究者を志すきっかけになった可能性はあるかと思われます。

  • 電気や磁気に関する興味: 中学校や高校時代の理科で電気や磁気の性質を学んだ際に、目に見えない力が様々な現象を引き起こすことに強い興味を持った。
  • 宇宙やプラズマ宇宙デバイスへの憧れ: 星や宇宙が好きで、宇宙の成り立ちやそこで起こる現象(例えば太陽フレアなど)に興味を持つ中で、プラズマという状態の存在を知った。また、テレビ漫画やゲームに出てくる各種のプラズマ宇宙エンジンや時空間プラズマ移動デバイスなどに心が響いた。
  • エネルギー問題への関心: 地球温暖化などの環境問題やエネルギー問題に関心を持つ中で、核融合発電といったプラズマを利用した未来技術の可能性を知り、研究してみたいと思うようになった。
  • 社会見学で見たプラズマプロセスの感動:小学校や中学校の社会見学・工場見学でみた、自動車工場や製鉄所での迫力のあるアークプラズマや、半導体工場でのプラズマ微細加工の凄さへのあこがれ。

将来を担う研究者の卵の皆さんへ

プラズマ研究は、エネルギー問題の解決や宇宙の解明にとどまらず、最先端半導体の製造や、大気や海洋環境清浄などの環境問題の解決にとって不可欠な技術であり、未来志向の非常に魅力的な分野です。もし皆さんが今、自然や科学の不思議に心を惹かれるなら、その好奇心を大切に育ててください。

  • 色々なことに興味を持ち、積極的に学んでください。
  • 実験や観察を通して、手を動かすことの楽しさを体験してください。
  • 疑問に思ったことは、遠慮せずに調べて、誰かに質問してみてください。
  • 失敗を恐れずに、色々なことに挑戦してみてください。

小中高校時代の経験は、将来のあなたを形作る大切な血となり肉となります。プラズマ研究の世界は、まだまだ解明されていない謎だらけの分野です。青信号はゴーでない、赤信号は・・・・・。混沌とした西暦2025年のこの世界は、若い皆さんの新しい発想、そして今は裏付けのない自信を原動力とした実行力が活躍される世界です。ぜひ、プラズマ科学を始めとする新しい未来を切り開く研究者を目指して、今の学びを大切にされてお過ごし下さい。

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