半導体分野における国際協力の架け橋を目指して 更新日:2025.2.18
半導体
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氏名(ニックネーム)
安藤 悠介
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所属
名古屋大学大学院工学研究科 電子工学専攻
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学年
D1
現在の研究生活
2024年4月に博士課程に進学し現在1年生です。プラズマプロセスによる半導体加工のさらなる微細化の実現を通じ、プラズマ科学を発展させることを目標とした研究を行っています。修士課程でもそうですが特に博士課程においては自立して研究を遂行するための能力の育成が求められるため、自分で予定を立てながら実験や発表準備、装置のメンテナンス等を行います。修士課程は2年間、博士課程は(一般的に)3年間ですが長いようで短く、計画的に動かなければすぐに時間が過ぎてしまいます。故障した装置の部品の見積もりを取り、納品が数ヶ月後と連絡を受けた際には他の装置を管理している学生に部品の融通のための交渉をするか、もしくは泣きながら計画を立て直します(笑)。プラズマ装置は複雑な構造をしているため管理は大変ですが、その分電源装置、真空装置、冷却水循環、ガス配管等多種多様なシステムに関わることが可能で非常に勉強になります。
また2024年10月から1年間の予定でアメリカにある企業研究所にお邪魔し、研究を行っています。私の研究目的を達成するため、大学で実施している実験とは異なるアプローチから攻めています。これまで学ぶことのなかった新たな領域を一から学び直し、企業研究者の方々や研究室の先生方の両方から指導を受けながら楽しく研究を進めています。他の研究室ではなかなか得られない経験をさせていただくことができ、この機会を与えてくださった方々には深く感謝しています。生活面においてもThanksgivingやChristmasなどアメリカの文化を体験したり、気分転換に数千キロのドライブに出かけたりするなど充実した日々を過ごしています。帰国後はアメリカで学んだことを活かし研究をさらに発展させていく計画です。
将来の目標
これはなかなか難しい事柄でして、まだ具体的に決められていないため詳しくはお答えできません。一つ決めていることは、半導体の国際的な協力関係において橋渡しができるような存在になりたいということです。
日本の半導体が盛況を誇っていた時代は数十年も前に終わり、現在は台湾や韓国、アメリカに追い抜かれてしまいました。その原因とされるものは多数ありますが、そのうちの一つに「他社と協力せず、一社で開発を完結させようとした日本企業の体質」があると伺っています。現在の半導体プロセスはその時代より大幅に複雑化しており、もはや一国の企業だけで完結できるようなプロジェクトではなくなり、国際的な協力関係が必須となっています。そのような環境の中で大学と企業、日本と海外の研究に対する考え方の違いを理解し、研究開発の遂行にあたり間を取り持つことができる人材が必要になっていると感じますしそのようになりたいと考えています。もちろんそのためにはプラズマプロセスを深く理解し使いこなすことが必須能力ですのでまずは一歩ずつ、できることから進めていきます。
これを読んでくださっている方が少しでもプラズマに興味を抱いてくだされば幸いです。
