研究と発見の喜びを原動力に:博士課程での挑戦と未来 更新日:2025.9.25
材料・合成
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氏名(ニックネーム)
長谷川瑠偉
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所属
東京大学新領域創成科学研究科
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学年
D1
現在の研究生活
現在私は東京大学新領域創成科学研究科物質系専攻の伊藤研究室に所属し、博士一年として研究を進めております。
窒化ホウ素などの無機粒子に対して液中プラズマを用いて表面改質を行い、その後に高分子と混合して複合材料を作製する研究を行っております。本研究の目的は、高熱伝導性と高柔軟性を兼ね備えた、従来にない物性を持つ新規材料の創製です。液中プラズマを用いることによって、従来は難しかった無機粒子を高充填した複合材料の作製や、組織構造の制御が容易になり、これまでにない特性を持つ「タフコンポジット」の開発が可能となります。
日々さまざまな条件を変えながら複合材料を作製し、その物性を比較・評価することで、新たな特性を有する材料の開発や、これまでに得られなかった知見の獲得を目指しています。未知の結果に出会い、そこから新たな発見を得る過程は非常に刺激的であり、研究に没頭する毎日を過ごしています。また、より優れた物性を追求していく過程は、まるでゲームを一つずつクリアしていくような面白さがあり、挑戦する意欲をかき立てられます。ありがたいことに、論文投稿や学会発表に加え、企業の方々と研究内容について意見交換を行う機会も多くいただいており、その都度、自らの視点だけでは気づかなかった点を学び、大きな刺激を受けています。
私の研究室は東京大学柏キャンパスに所在し、広大なキャンパス内では世界最先端の研究が数多く行われており、研究意欲を大いに刺激されます。また、自然にも恵まれた環境であり、落ち着いた雰囲気の中で自分のペースで研究に取り組むことができます。さらに、空いた時間には周囲の研究室の仲間とサッカーやバスケットボール、ゴルフなどさまざまなスポーツを楽しみ、気分転換を図っています。
将来の目標
博士課程の3年間では今続けている液中プラズマ表面改質プロセスのメカニズム解明、更なるプラズマプロセスの最適化によるブレイクスルーを目指して研究を進め、それをできるだけ論文等で発信していくことを目標にしています。
その後については現時点で明確な目標があるわけではないですが、自分は研究・実験がとても好きなので、心置きなく実験できる環境にいられれば良いと考えております。ひたすら目の前の課題を一つ一つ解決していった後に、世の中の役に立つ研究が多くできていれば良いなと考えております。
